研修|山梨大学 医学部 人体病理学講座

山梨大学 医学部 人体病理学講座
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研修

臨床初期研修

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人体病理学講座/病理診断科は初期研修医を応援します!

初期研修では病理診断学の基礎知識と基本技術に加え、日常診療で遭遇する様々な疾患の病態病理や診断方法を形態学的な視点から理解することで臨床医の診療能力の向上を図ることを目標としています。他科への進路を考えている研修医を対象とした基礎プログラムと病理医を目指す専門プログラムを用意し、研修医の要望に沿ったフレキシブルな研修を行います。

初期研修医が診断を担当する平均的な症例数は外科材料切り出し25-50件/月、組織診100-200件/月、細胞診100-200件/月、病理解剖執刀2-3件/月、解剖報告2-3件/月で、指導医の管理下で病理検体の肉眼観察、標本切り出し、報告書作成までを研修医が自ら行い、すべての病理診断に指導医がサインアウトします。他科との合同カンファレンス、CPCでは担当症例の病理所見の提示、病理解説を研修医が行います。

病理専門医研修

診断病理医を目指す!

山梨大学医学部病理専門研修プログラムでは山梨大学医学部附属病院を基幹型施設とし、県内外の研修施設と連携して3年間(平成29年度以降)で病理専門医試験資格を取得します。本プログラムでは専門医取得を目的とするだけでなく、地域への社会貢献、他科医師や医療スタッフとの良好なコミュニケーション、問題解決能力の習得、医学研究への積極性など、医師として、教育者として、研究者としてバランス良き病理専門医を育成することを目指しています。院内のカンファレンス、勉強会への参加だけではなく、研修期間中には国内外の学会において学術発表をする機会を積極的に設けています。研修医の希望に応じて大学院博士課程(医学博士)への進学することも可能です。

基幹となる山梨大学医学部附属病院では組織診断6000-7000件/年、細胞診断6000-7000件/年、術中迅速診断700件/年、病理解剖20-30件/年の豊富な診療実績があります。大学病院という特性から全身のあらゆる臓器・組織が病理標本として提出され、経験すべきありふれた症例から学術研究の対象となる希少症例まで含め各診療科にわたる疾患を経験することが可能です。指導体制においては各領域の専門性豊かな7名の病理専門医が常勤で勤務しており、研修医1名に対して複数の指導医が多面的な指導を行っています。以下の連携施設とは診断業務だけでなく、教育、研究の分野でも緊密な協力関係にあり、研修医の希望に応じて相互に研修を行うことが可能です。


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がん研究会有明病院
がん研究会は 1908 年に創立した日本で最初のがん専門の診療・研究機関です。創立、および研究所・病院の開設に当たっては山極勝三郎先生、長與又郎先生など病理学者の尽力があり、現在でも病理部は診療と研究を結ぶ架け橋の役割を担っています。専門医は15 名、WHO 分類、取り扱い規約の他、主要な 教科書の執筆者を含む指導医達が研修のお手伝いをします。とはいえ、平均年齢は意外と若く、多彩なキャラクター達が搾り出す自由な雰囲気がただよっています。検体数は日本のトップレベルで、多数の腫瘍性疾患が経験できます。とくに消化管、乳腺等では、組織病理診断の枠組みを構築してきた歴史があり、いまもなお刷新を続けています。分子病理学的には、ALK肺癌診断法の開発や RET肺癌の発見などを、世界に先駆けて報告してきました。あらゆる遺伝子に対する FISH プローブを部内で作製出来るシステムを構築してあり、あらゆる融合遺伝子等が染色可能です。がんゲノム医療拠点病院でありエキスパートパネルを常時開催。2019年 7月からはデジタルパソロジーを導入し、生検例に関しては全例スキャン、独自開発した手法により画像管理システムと病理診断システムを連携し、日常診断や AI 病理学研究に活用しています。
静岡県立静岡がんセンター
がん専門病院として様々な臓器のがん患者さんが多数訪れます。そのため、病理検体も豊富で、希少がんを含めたがんの病理診断を学ぶ環境が整っています。また、がんゲノム医療中核拠点病院に指定されていますので、遺伝子診断や分子病理診断にも関わることができます。病院で行っている全ゲノム解析のデータを利用しての研究も可能です。病院は富士山が見える自然豊かな環境にあります。
山梨県立中央病院
専門研修連携施設である山梨県立中央病院は山梨県の中核病院であり、がん拠点病院でもあります。病床は640床あり、症例は豊富で研修資源は充実しています。また、免疫染色の抗体は100 を超え、in situ hybridizationも可能で、院内に次世代シークエンサーもあり、分子病理に興味のある方の期待に添えるものがあります。いい研修をしましょう。
市立甲府病院
専門研修連携施設である市立甲府病院は病理専門医が常勤しています。多彩な症例を経験でき、大学を中心として他の施設とも良好な連携が取れています。
富士宮市立病院
専門研修連携施設である富士宮市立病院は、地域の中核病院として、多彩な症例の経験が可能です。特に、消化器内科、腎臓内科、外科、耳鼻科、皮膚科、泌尿器科症例が充実しています。小型の総合病院であり、各部署の意思の疎通が良好で、和やかな雰囲気の中、研修が行える環境にあります。
峡南医療センター富士川病院
専門研修連携施設である富士川病院は、峡南地域の基幹病院となっています。自治体病院として住民への医療サービスの根幹を担っています。病理検体はそれほど多くはありませんが、大学まで30分ほどの場所にあり、大学病院とも良好な連携をとっています。地域密着型の研修を体験できます。
甲府共立病院
山梨医科大学開設前での県下唯一の常勤病理医を擁した第一線総合病院として多くの県民から支持を受け、多くの症例に恵まれています。この間約30 年間の症例はデジタル化がなされており、日常体験する症例に加えて、過去の膨大な症例も手軽に活用できる環境にあります。当院の特徴は全科が1つの医局から構成され、各科の隔たり無く、日常的に手軽に症例検討がなされる環境にあることです。病理の日常的業務は山梨大学医学部人体病理学講座の支援も得て行っています。
病理検体の利用に関するお知らせ

関連リンク

山梨大学 医学部 医学科・看護学科

山梨大学医学部附属病院

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